妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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着床とは

着床とは、輸送された受精卵が子宮内膜に接着し、さらに子宮内膜に侵入、埋没し、定着することをいい、着床をもって妊娠の成立とされます。

着床のながれ

卵管膨大部で受精した受精卵は、3~4日目の桑実胚の時期に子宮腔に到達し、6~7日目に着床が始まります。
子宮腔内に辿り着いた胞胚は栄養膜から蛋白分解酵素を分泌し、自らの透明体を溶かし、さらに子宮内膜の上皮細胞を侵食し、胞胚は子宮内膜間質へと侵入し、受精11~12日目には胚盤は完全に子宮内膜に埋没し着床が完了します。
受精卵が着床すると受精卵の栄養胚葉から発生した絨毛が子宮内悪に侵入し、発育に必要な栄養を子宮内膜から吸収します。

子宮内膜の変化

着床後、子宮内膜は脱落膜へと変化し、着床の成立、妊娠の維持に重要な役割を果たします。

排卵から受精までの子宮内膜の変化

エストロゲンの作用により子宮内膜は増殖し、厚さが増しています。

受精後から着床前までの子宮内膜の変化

エストロゲンの作用により子宮内膜は増殖し、厚さが増しながら受精卵を受け入れる準備を整えています。
プロゲステロンの作用により、血管拡張、間質細胞の肥大がおこり、グリコーゲンに富んだ分泌物が内膜腺から分泌され、着床に敵した内膜の状態となります。
着床可能な時期は限られており、"inplantation window"と呼ばれ、月経19~22日頃です。

着床開始から着床完了までの子宮内膜の変化

着床が始まる頃、子宮内膜は脱落膜へと変化し、胚発生に必要な栄養を提供します。
緻密層が子宮内膜の半部の厚さを占めるようになり、間質の細胞は、大型化し敷石状に配列する脱落膜細胞と呼べれるものとなります。

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