妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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精子とは

精子は精巣の中の産生され、思春期以降作り続けられます。

精子の形成と成熟

精子のもととなる精祖細胞は、精巣の中の曲精細管と呼ばれる長い管の中で分裂を繰り返し、成熟し、72~74日で成熟精子が作られます。
精子は精巣上体を通ることで運動性や受精する能力を高めて成熟し、1時間当たり300~400万個の精子が精細管を離れて精巣上体へ向かい、1回の射精で数千万〜1億くらいの数が放出されます。

精子の構造

精子は長さ約0.05㎜で頭部、中間部、尾部からなり、頭部には男性の遺伝子情報が入っていて、細長い尾部を波状に動かして毎分3~4㎜前進することができます。
中間部にはエネルギー源となるミトコンドリアをもっています。

精子の旅

射精された精子は受精能を獲得し、さらに運動能が増します。
射精後2~10分で子宮頚管へ進み、子宮内に進入し卵管内に到達します。受精の場となる卵管膨大部に到達する精子は100~200個とされます。
射精後48~72時間の間に精子は膣から卵管に進み、この間に受精するための能力を獲得し、最初の1個の精子が先体反応をして卵子の透明帯に到達、侵入します。すると透明帯は一瞬で性質を変え、次の精子は侵入できなくなります。
精進入した精子は頭部の核膜が消失し卵子と融合し、受精が完了し受精卵は細胞分裂を開始します。

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