妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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卵巣周期とホルモンの変化

卵巣は、卵子を産生する機能とホルモンを分泌する機能があり、繰り返される月経の周期はホルモンの変化などにより、卵胞期、排卵期、黄体期、月経期に分けられます。

卵胞期

月経の時期に脳の視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)が分泌され、下垂体前葉からの卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌が増加することにより15~20個の原始卵胞が発育、成熟します。
月経周期の6日頃には、片側の卵巣の1個の卵胞のみが急速に成熟し始め、他の卵胞は退化していきます。この退化していく卵胞を閉鎖卵胞といいます。
卵胞の成熟に伴い卵胞からの卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量が急増し、子宮内膜の肥厚が始まります。基礎体温は低温期の時期です。

排卵

主席卵胞が十分に成熟すると卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌がピークになります。
すると視床下部や下垂体は卵胞が成熟したことを感知し、下垂体からは排卵を促す黄体化ホルモン(LH)が急激に多量に分泌されます。これはLHサージと呼ばれますが、これが引き金となって卵胞が破れ、卵子が腹腔内に放出され排卵が起こります。基礎体温は排卵を境に高温期となります。

黄体期

排卵を終えた卵胞は黄体に変化し、ここから黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌され、子宮内膜から栄養を含んだ粘液が分泌され、子宮内膜は受精卵の着床に適した状態となります。
基礎体温は高温期が続きます。

月経期

排卵から約2週間後に着床が起こらないと黄体は白体となり、やがて消失します。それと同時に卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が減少し、厚くなっていた子宮内膜の表面がはがれ落ち、月経が起こります。基礎体温は下がります。

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