妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠中のカルシウム摂取

カルシウムは、体内に最も多く存在するミネラルで、約99%は骨や歯の中に存在し、残りの約1%は細胞内に、約0.1%が血液中に存在しています。
カルシウムは、日本人に不足しているミネラルです。

カルシウムのはたらき

カルシウムの小腸で吸収されます。
カルシウムのはたらきは、歯や骨の形成だけでなく、筋肉の収縮、神経刺激の伝達、血液凝固因子の活性化、ホルモンの調節などの生体内で重要な役割も担っています。
カルシウムは、ビタミンDが不足すると吸収が悪くなり、また運動などである程度骨に負荷をかけないと利用効率が低下します。

カルシウムの摂取状況

2019 (令和元) 年の国民健康・栄養調査では女性のカルシウム平均摂取量は494mg/日mg/日で、食事摂取基準に定められた食事摂取基準の推奨量を下回っているため意識的にカルシウムを摂取するようにしましょう。

妊娠期のカルシウムの付加量

「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では18~49歳女性のカルシウムの推奨量は650mg/日となっています。
妊婦・授乳婦の付加量はありません。

妊婦のカルシウムの過剰摂取

食事によるカルシウムの過剰摂取はほとんどありませんが、サプリメントなどによってカルシウムを過剰に摂取すると悪心、嘔吐、中枢神経障害、倦怠感や喉の渇き、食欲不振、多尿などの症状がみられます。
カルシウムの過剰症には、腎臓や尿管、膀胱など泌尿器に結石ができる可能性があります。

妊婦のカルシウムの不足

カルシウムの摂取が不足すると骨の発育障害、骨折や骨粗鬆症だけでなく、高血圧、動脈硬化、認知障害、免疫異常、糖尿病、肥満、腫瘍、軟骨の変性と変形性関節症などの病気の原因となることがわかってきました。

妊娠とカルシウム

新生児の身体には約28~30g のカルシウムが含まれており、この大半は妊娠末期に母体から供給され、蓄積されます。
胎児のカルシウム供給のため母体の代謝動態は変化し、腸管からのカルシウム吸収率は著しく増加します。

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