妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠中のビタミンB6摂取

ビタミンB6は、ピリドキシンとも呼ばれる水溶性ビタミンでねずみの皮膚炎を改善する因子として発見されたビタミンの一種です。
ビタミンB6は、体内に入ると小腸から吸収され、血液によって全身の組織に運ばれ、リン酸と結合しピリドキサールリン酸という補酵素となり、脳、肝臓、筋肉に多く蓄えられます。

ビタミンB6のはたらき

ビタミンB6はタンパク質の代謝、脂肪の吸収、また、女性に必要なビタミンです。

  • たんぱく質をアミノ酸へ分解したり、そのアミノ酸から体に必要なたんぱく質を合成する際に補酵素として使われています。
  • 脂質の代謝によってエネルギー産生のほか、コレステロール、脂肪酸などの産生に関与しています。
  • 神経細胞の間で情報の受け渡しを行っている神経伝達物質の合成に関わっており刺激による興奮を抑えるはたらきがあります。
  • 免疫グロブリンの生成に関与しており免疫機能を正常に維持するはたらきがあります。

ビタミンB6の摂取状況

2019 (令和元) 年の国民健康・栄養調査では女性のビタミンB6平均摂取量は1.09mg/日で、食事摂取基準に定められた食事摂取基準の推奨量にやや不足しています。

妊娠期のビタミンB6の付加量

「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では18~49歳女性のビタミンB2の推奨量は1.1μg/日となっています。
妊婦の付加量は+0.2μg/日、授乳婦の付加量は+0.3μg/日です。

妊婦のビタミンB6の過剰摂取

ビタミンB6は排泄されるため過剰症の心配はありませんがビタミン剤やサプリメントなどで大量摂取を続けると腎臓結石、感覚神経障害、筋肉の脆弱化、精巣の萎縮、光過敏症、嘔吐、食欲不振、血中葉酸濃度の低下がみられることがあります。

妊婦のビタミンB6の不足

ビタミンB6は、食品から摂る以外に腸内細菌からもつくられるため欠乏症が起こることはほとんどありませんが、ビタミン6が不足すると脱毛、口の周りが荒れる、皮膚病、筋肉のけいれん、手足のしびれ、記憶力の低下、うつ状態、貧血、むくみ、アレルギー、PMS、閉経後の神経痛などがみられます。

妊娠とビタミンB6

ビタミンB6は、妊娠初期のつわりに効果があると考えれています。
さらに、ビタミンB6は脳神経の発達に関係し、胎児の脳神経の発達のためにも積極的に摂りたいビタミンの1つです。

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