妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
スポンサーリンク

妊娠中のビタミンK摂取

ビタミンKは脂溶性ビタミンの1つでビタミンKには、天然に存在するものと人工合成のものがあります。
天然に存在するビタミンKは、植物の葉緑体で産生される植物に含まれ、緑葉野菜、植物油、豆類、海藻類、魚介類などに多く含まれるビタミンK1と微生物由来であり納豆やチーズなどに多く含まれるほか、体内の腸内細菌によっても作られるビタミンK2があります。
人工合成型ビタミンKの中には医薬品として使用されるビタミンK4などがあります。

ビタミンKのはたらき

食事から摂取したビタミンKは、胆汁酸や膵液と混合されて小腸から吸収されます。
ビタミンKのはたらきは、血液凝固因子の活性化、骨形成の調節、動脈の石灰化抑制などがあります。

ビタミンKの摂取状況

2019 (令和元) 年の国民健康・栄養調査では女性のビタミンK平均摂取量は235μg/日で、食事摂取基準に定められた食事摂取基準の目安量を充たしています。

妊娠期のビタミンKの付加量

「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では18~29歳女性のビタミンKの目安量は150μg/日となっています。
妊婦・授乳婦の付加量はありません。

妊婦のビタミンkの過剰摂取

ビタミンK1およびK2は、過剰に摂取しても毒性がないことが報告されています。
ただし、合成品であるビタミンK3は人体に悪影響を与えるため使用が中止されています 。

妊婦のビタミンKの不足

ビタミンKは通常の食事をしている人では不足することは希です。 妊娠悪阻などで食事がほとんど摂れずビタミンKが不足した場合には出血傾向や血液凝固の遅延などといった症状が現れます。

新生児・乳児ビタミンK欠乏性出血症

ビタミンKは、胎盤を通過しにくい、母乳中のビタミンK含量が低い、乳児では腸内細菌によるビタミンK産生・供給量が低いということなどから新生児はビタミンKの欠乏に陥りやすく、出生後数日で起こる新生児メレナや約1か月後に起こる特発性乳児ビタミンK欠乏症を起こす場合があります。

スポンサーリンク