妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
スポンサーリンク

妊娠中のたんぱく質摂取

たんぱく質は人体の構成成分となり、生命活動のカギを握る栄養素です。
体を構成するたんぱく質は20種類のアミノ酸からなり、そのうちの9種類は体内で合成することができないため、これらの必須アミノ酸は食物として摂り入れる必要があります。
たんぱく質は、細胞の新陳代謝のために絶えず消費されているので不足しないように毎日食べ物から補充していく必要があります。

妊娠中のたんぱく代謝

たんぱく質は生命維持に不可欠であり、組織の構築、細胞膜の形成、酵素やホルモンとして代謝を調節し、物質輸送や抗体として生体防御に働いています。
たんぱく質を構成しているアミノ酸は神経伝達物質やビタミンなどの生理活性物質の前駆体にもなっています。体蛋白質も合成、分解を繰り返してアミノ酸となり、排泄されます。
胎児のたんぱく質代謝は合成系の酵素活性が高く、異化系酵素活性が低いことで、同化が優位であり、多くはアミノ酸が産生されます。母体からも胎盤の能動輸送でアミノ差が運ばれ、胎児血中アミノ酸濃度は高値となります。胎児のたんぱく質蓄積は妊娠経過とともに増加します。

妊娠期の母体の変化とたんぱく質摂取

妊娠による母体の変化に加え、胎盤や胎児の成長などにともなってタンパク質が必要となります。胎児の発育のためにも体のなかでつくることができない必須アミノ酸を食事からとらなければなりません。
妊娠の各段階で胎児が蓄積するたタンパク質の蓄積量の比は、初期 : 中期 : 末期が 0:1:3.9となっています。
妊娠による母体の変化に加え、胎盤や胎児の成長などにともなってたんぱく質が必要となります。胎児の発育のためにも体のなかでつくることができない必須アミノ酸を食事からとらなければなりません。
必須アミノ酸を十分でバランスよく含んでいるものを良質のタンパク質といい、たんぱく質を摂取した時に摂取しタンパク質が体でどれくらいの割合で利用されるのかを数値化したものがアミノ酸スコアといい、摂取した蛋白質が体で100%利用される場合、そのたんぱく質のアミノ酸スコアは100となります。
一般的に、動物性の方が植物性に比べてたんぱく質の栄養価は優れています。穀類などはリシンが少ない食品が多く、一方、動物性たんぱく質はリシンを豊富に含む食品が多く、植物性たんぱく質と動物性たんぱく質を含む食品を食べ合わせることで偏りがなく捕捉することができます。

妊娠期のたんぱく質付加量

食事摂取基準によると、妊娠期に必要なたんぱく質量は、初期はなし、中期で+5g、後期で+25gとなっています。また授乳期には、母乳産生のためのエネルギー量のため、+15gが必要とされています。

スポンサーリンク