hPL(ヒト胎盤性ラクトゲン)
hPL(ヒト胎盤性ラクトゲン)とは、 絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)とともに胎盤で産生される代表的なホルモンです。
hPL(ヒト胎盤性ラクトゲン) の血中hPL 値は胎盤重量にほぼ相関しており、その分泌調節に胎児の関与が少ないため胎盤の発育増大の評価に役立ちます。
hPL(ヒト胎盤性ラクトゲン)検査方法
hPL(ヒト胎盤性ラクトゲン) の検査方法には、測定法にはラジオイムノアッセイ(RIA)、酵素免疫測定法、ラテックス凝集反応による簡易測定キットが用いられています。
hPL(ヒト胎盤性ラクトゲン)検査方法と基準値
正常妊婦血中hPL(ヒト胎盤性ラクトゲン)値は妊娠6週ころより測定が可能(0.01~0.04μg/ml) となり、妊娠経過に伴って増加し、妊娠後期にピークとなります。
hPL(ヒト胎盤性ラクトゲン)の異常を示す場合
hPL(ヒト胎盤性ラクトゲン)が高値を示す場合と低値を示す場合の異常があります。
hPL(ヒト胎盤性ラクトゲン)が高値を示す場合
hPL(ヒト胎盤性ラクトゲン)が高値を示す場合には以下のようなケースが疑われます。
- 多胎妊娠
- Rh不適合妊娠
- 糖尿病
- 高度の肝機能障害
- 腎・泌尿器疾患合併妊娠など
hPL(ヒト胎盤性ラクトゲン)が低値を示す場合
hPL(ヒト胎盤性ラクトゲン)が低値を示す場合には以下のようなケースが疑われます。
- 妊娠前期:切迫流産、子宮外妊娠、胞状奇胎など
- 妊娠後期:胎盤機能不全、子宮内胎児発育遅延、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、切迫流産、甲状腺機能異常妊娠、SLE合併妊娠、心血管系異常症妊娠、予定日超過妊娠など。
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