CST(コントラクション・ストレステスト)
CST(contraction stress test)とは、子宮収縮剤の投与により人工的に子宮収縮を起こして出産時の陣痛(分娩陣痛)を再現し、胎児心拍数を観察して出産時に耐えられるかどうかを評価するテストでNSTで胎児の状態が良好か否か不明の場合に、NSTの追加検査として実施されます。
CSTの適応
CST(contraction stress test)を行う適応としては以下のようなケースがあげられます。
- NSTにおいて胎児状態が良好であることが確認できなかった場合。
- 子宮内胎児発育遅延(IUGR)や妊娠糖尿病(GDM)などのハイリスク妊娠の場合。
CSTの禁忌
CST(contraction stress test)の禁忌としては以下のようなケースがあげられます。
- 切迫早産
- 多胎妊娠
- 前置胎盤など
CSTの検査方法
CSTの検査は分娩監視装置を用いて検査をおこないます。
- 仰臥位低血圧症候群を防ぐため上半身を15度から30度挙上し、ゆっくり横になります。
- 腹壁に胎児心拍を計測する器機と陣痛を計測する器機をベルトで固定します。
- 40秒以上持続する子宮収縮が10分間に3回認められるようになるまでオキシトシンまたは乳頭刺激を加えます。
CSTの評価
CSTの遅発性徐脈出現をチェックし、徐脈がある場合、子宮収縮と徐脈の関連性をチェックします。
子宮収縮が起きても遅発一過性除脈や変動一過性除脈がみられない。胎児の状態は良好と評価する。
子宮収縮の半数以上に遅発一過性徐脈がみられる。胎児の状態は不良と評価されます。
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