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B型肝炎検査

B型肝炎ウイルスは、主に血液・体液を介して感染します。以前は、B型肝炎の主な感染ルートは母子間(垂直感染)でしたがワクチン接種が開始されて以来、母子感染は激減しました。B型肝炎ウイルスは、主に血液・体液を介して感染します。以前は、B型肝炎の主な感染ルートは母子間(垂直感染)でしたがワクチン接種が開始されて以来、母子感染は激減しました。

B型肝炎の感染経路と潜伏期

B型急性肝炎の主な感染経路として性行為、医療従事者の針さし事故、注射針の使い回し、入れ墨などがあり、B型慢性肝炎の感染経路はウイルスをもっている母親から産まれる児への母子感染がほとんどです。乳幼児は、免疫機構が未熟なためにウイルスを異物として認識できず、肝臓にB型肝炎ウイルスが住みついてしまいキャリアとなります。

垂直感染とは

B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染した母親の出産時、母親の血液が赤ちゃんの体内に入ることにより感染します。
わが国では1986年にB型肝炎の母親から生まれた赤ちゃんに対してワクチン接種が開始されて以来、母子感染は激減しています。

水平感染とは

過去において輸血、集団予防接種での注射器の使いまわしによる感染がありましたが、輸血血液、集団予防接種について感染予防対策が取られほとんど感染例はみられなくなってきました。しかし、現在では性的接触、入れ墨等における針の使いまわし、覚せい剤等の注射の回し打ち等による感染者が増加しています。

B型肝炎ウイルス(HBV)の検査

B型肝炎ウイルス(HBV)の検査は、HBs抗原・抗体、HBc抗体、HBe抗原・抗体、HBV DNA検査、およびHBV DNAポリメラーゼ活性の測定が行われます。

HBs抗原

HBs抗原は、B型肝炎ウイルス(HBV)の外側を包んでいる外殻(エンベロープ)を構成する蛋白質です。HBVに感染しているかどうかを調べる指標となります。HBs抗原陽性の場合は、HBVが体内に存在すると診断されます。

HBs抗体

HBs抗体は、HBs抗原に対して身体が免疫反応を示して作られた物質です。HBs抗体陽性の場合は、以前にHBVに感染し、現在は免疫ができていることを示します。

HBc

HBc抗原

HBc抗原はHBVの内部に存在するため、そのままでは検出できず、日常の検査ではあまり用いられていません。IgM-HBc抗体は、HBc抗原に対する抗体の1つであり、HBV感染後1週間程度で陽性となり、3~6ヶ月後に消失します。したがってIgM-HBc抗体が陽性の場合、最近HBVに感染したことを示します。まれにB型慢性肝炎が急に悪化した状態でも陽性となることがあります。

HBc抗体

HBc抗体は、HBV 由来の蛋白HBc抗原に対して身体が免疫反応を示して作られた物質です。HBc抗体が高い値であれば肝臓でウイルスが増殖していることを示します。

HBe

HBe抗原

HBe抗原は、HBV 由来の蛋白です。HBVキャリアでは、ウイルスの増殖力の強さを示す指標となります。一般にHBe抗原陽性であれば、ウイルスによる肝炎を起こす力が強いと考えられており、血液や体液を介して他人への感染力も強いことになります。

HBe抗体

HBe抗体は、B型肝炎ウイルスの増殖が穏やかになってきたことを示す指標です。他人への感染力も弱くなることを示しています。

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