妊婦健診の内診
内診は産科診察の基本的なもので、医師や助産師が膣に指や器械などを挿入し、膣や子宮の状態を診察することをいいます。正常な妊娠からの逸脱兆候を早期に発見することを目的として医師や助産師がおこないます。
内診をおこなうとき、視診も同時におこない、外陰部の状態やおりもの、出血などの観察もおこないます。一般的には内診台という特殊な診察台に乗って診察を受けます。
内診でわかること
内診は産科診察の基本的なものでさまざまな情報を得ることができます。
初診の時の内診
- 膣:膣炎、膣感染症、膣部びらん、ポリープなど。
- 子宮:正常妊娠の診断、流産兆候の有無、子宮自体の大きさ、前屈・後屈、左右の向き、形、かたさ、子宮筋腫の有無など。
- 卵巣~卵巣の大きさや異常の有無など。
- 子宮や卵巣などの周囲との癒着の有無など。
妊娠中期の内診
- 子宮が開いていないかどうか。
- 子宮頚管無力症の有無を。
特に問題がないと内診を行なわない病院もありま。
妊娠後期の内診
- 分娩に向けて子宮の状態がどれだけ準備ができているか。
- 子宮口の開き具合ややわらかさ、胎児の下がり具合、破水の有無。
妊娠36週以降になると健診のたびに行なわれる病院が多い
内診を受けるときのアドバイス
- 内診台へ上がるときにはあわてる必要はありません。
- 洗浄液や消毒液などで汚れてしまうことがありますのでスカートのときは腰の上までしっかりあげてから内診台へ上がってください。
- 内診前にトイレに行くときは確認してください。
- おりものやかゆみなどがあるときは診察の前に話しておきましょう。
- 痛みが強い時は我慢せずに痛いと伝えましょう。
- 内診のあと出血が少量あることがありますからパットを持参しましょう。
- 子宮癌の検査は綿棒で子宮頸部の表面をこすって細胞をとり調べる簡単な検査です。
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