妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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不妊症とは

一般的な統計によると、カップルの10~15%が不妊であるといわれています。
一般的な統計によると、避妊をせずに夫婦生活を続けた場合、1年後には約80%、2年後には約90%のカップルに妊娠が成立します。しかし、残った10%のカップルは、その後も妊娠が成立しにくいことから以前は、妊娠をこころみて2年経っても妊娠しないカップルを不妊症と定義していました。
その後、日本産婦人科学会は、「不妊とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいう。」とし、日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義が改められました。
世界保健機構(WHO)は「1年間の不妊期間を持つもの」と定義していますが、不妊期間は、国によって異なり、国際産科婦人科連合(FIGO)においては2年、アメリカ不妊学会(ASRM)では1年とされています。
不妊症と診断できる期間は、年齢によって異なっています。
一般に年齢が高いカップルでは妊娠できない不妊期間が比較的短くても、それ以降自然妊娠する可能性は低くなり、年齢が若いカップルでは不妊期間が比較的長くても、その後自然に妊娠する可能性は残っていることが多いといわれています。
妊娠を考える夫婦の年齢がより高い米国の生殖医学会では2013年に、「不妊症と定義できるのは1年間の不妊期間を持つものであるが、女性の年齢が35歳以上の場合には6ヶ月の不妊期間が経過したあとは検査を開始することは認められる」とを提唱しています。
結婚年齢が高くなった日本でも1年以上妊娠しない場合に不妊症と診断し、年齢が高い場合にはより早期に検査と治療を開始したほうがよいという考えが一般化してきています。
※2015年05月31日
希望しても2年以上妊娠できない状態と定義している不妊症について、日本産科婦人科学会は、この期間を「1年以上」に短縮する案をまとめました。
全国の産婦人科医から意見を聞き、8月にも正式決定する方針。新たな案では、晩婚化が進んで早期の検査や治療が求められるようになった現状や、欧米の生殖医学会が1年間としていることを踏まえ「1年というのが一般的」と定義を改めた。ただし、卵巣や精巣の異常など、医学的介入が必要な場合は、期間を問わず不妊症と考えるとしています。

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