妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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胎胞の形成

分娩の進行に大きく関係する胎胞の形成、破水の機序について。

胎胞の形成

陣痛によって子宮内圧が高まると、引き上げられた子宮頚管と押し上げられた卵膜の間にずれが生じ、卵膜は子宮壁から剥離(剥がれる)します。
これによって外子宮口の方向に羊水が流入して卵膜が膨隆します。これを胎胞といいます。
胎胞は、児頭が固定する前は陣痛発作時に羊水流入が起きて緊張し、陣痛間欠時には弛緩します。これを繰り返しながら胎胞は大きくなります。
児頭が固定すると、陣痛間欠時であっても圧を逃がすことができなくなり、児頭の下降にしたがって圧力は増していき、卵膜は子宮口から膨隆して胎胞を形成します。
胎胞は子宮頚管の展退と子宮口開大を促します。

破水とは

陣痛が強くなると子宮内圧が上昇します。
この圧に卵膜が耐えられなくなると胎胞は破綻し、内部に溜まった羊水が流出します。これを破水といいます。
破水が起こると陣痛が増強し、分娩をさらに進行させます。

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