妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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分娩の前兆

分娩開始に先行して起こる徴候を分娩の前兆といい、次のようなものがあります。

胎児の下降感

児頭の下降、子宮体部の前方への傾斜により上腹部の圧迫感が軽減します。
また、膀胱の圧迫、刺激により頻尿となります。

偽陣痛(前駆陣痛)

軽度の陣痛様子宮収縮がおこりますが、経過中に軽快、消失することにより分娩開始と鑑別することができます。一時的に収縮の頻度と強さが増すこともあり、分娩開始と間違えることもあります。

産徴(おしるし)

産徴は、おしるしともいわれ、粘液の混じった少量の出血をみとめます。2~3日以内に分娩が開始することが多いとされますが、個人差があります。
産徴がみられないまま分娩が開始したり、また産徴から陣痛開始まで数日を経過する場合もあるため、産徴を分娩開始時期とはしません。
産徴のメカニズムは、子宮壁に張り付いている卵膜が子宮下部の開大により、卵膜の下端部(脱落膜の海綿層)が子宮壁から剥離し、出血が起こり、頚管粘液とともに血液が排出され、これが産徴となります。

子宮頚部の熟化

子宮頚管は3㎝程度の長さの管状の器官なのですが、分娩が近づくと展退、軟化して、子宮口は開大します。
子宮頚管の成熟に伴い分泌物が増加し、膣分泌物が増加することで自覚する場合があります。

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