粉ミルクは、主に牛乳が原料のものと、アレルギーの子ための大豆を原料としたものがあります。 牛乳は仔牛を育てるためには適しているのですが、人間の赤ちゃんにとっては高濃度のたんぱく質や母乳にないたんぱく質を含むため負担が大きくなります。 そこで母乳をお手本に、牛乳由来の脂肪(飽和脂肪酸)を除き、大豆油・ヤシ油を原料とした植物性脂肪(不飽和脂肪酸)を増量し、必須脂肪酸であるリノール酸、リノレン酸などが配合されています。 その他、トオリゴ糖などの糖質、ビタミン類、微量の無機栄養ミネラル(カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅、鉄、マンガン、ヨウ素などの微量元素)が添加されている。 粉ミルクをより母乳に近づけるために各メーカーで研究がなされ、さらに独自性を打ち出しより良い粉ミルクとなるよう様々な工夫がなされています。 粉ミルクはメーカーによって成分が異なりますが、それは各メーカーの特長としている成分が違うだけで、必須栄養成分の含有量に関しては大きな差はありません。 日本で売られている育児用ミルクの成分は健康増進法(特別用途食品:乳児用調製粉乳)に定められた基準にしたがっていますので、乳児が健康に発育するための必須栄養成分の含量に関しては、各社の製品の間に大きな違いはありません。 【乳児用調製粉乳の成分規格(特栄基準)】
たんぱく質は身体の組織を作る大切な栄養素です。 牛乳には、カゼインが圧倒的に多く、母乳に多く含まれる乳清(ホエーたんぱく)はカゼインより赤ちゃんにとって消化しやすいうえ栄養価も高いたんぱく質です。 【脂肪】 脂肪は赤ちゃんにとって主要なエネルギー源で、必須脂肪酸の供給源でもあり、またビタミンAなどの脂溶性ビタミンの吸収にも重要な役割をもっています。 母乳にはからだの生理機能にかかわるDHA(ドコサヘキサエン酸)やα-リノレイン酸、AA(アラキドン酸)という長鎖脂肪酸が含まれています。 母乳中には、脂肪分解酵素のリパーゼも含まれているため、脂肪は効率良く消化されて赤ちゃんの栄養となることができます。 【糖質】 母乳の中には、牛乳の1.5倍の乳糖が含まれていて、カルシウムの吸収を助ける、ビフィズス菌の成長をうながす、といった働きもあります。 粉ミルクの大部分は乳糖ですが、母乳オリゴ糖やシアル酸なども含まれています。 【ミネラル・ビタミン】 ミネラルは、骨や体液を作ったり、体の筋肉、神経の働きにかかわる重要な成分です。 牛乳には母乳の約3.5倍のミネラルが含まれていて、そのままでは腎臓への負担となるため、母乳に合わせたバランスに調整されています。母乳に唯一足りないといわれいるビタミンKも強化され各ビタミンのバランスも調整されています。 |