母乳のすばらしさは誰でも知っています。 しかし、母乳で育てるとき不安や疑問を感じたり、おっぱいにトラブルが起こり母乳で育てることに自信がなくなってしまうことがあります。 そんなとき、母乳のすばらしさを理解していると母乳育児がもっと楽しいものと感じることができると思います。 母乳はからだの組織をつくるたんぱく質、エネルギーの源となる脂肪、脳や中枢神経の発達に欠かせない乳糖(ラクトース)の他に、ビタミン類、ミネラル、塩分、ホルモン、酵素など赤ちゃんの成長に必要なものは全て含まれています。 働きがまだ未熟な赤ちゃんの胃や腸などの消化器官や腎臓、肝臓などにとって母乳は負担をかけないような成分の構成になっています。 初乳とは出産後2〜3日の間に分泌される母乳のことです。 この頃のおっぱいはまだ準備の途中で分泌量も少ないのですが、この中には分泌型免疫グロブリン(SIgA)と呼ばれる免疫体がたくさん含まれています。 この初乳に含まれる分泌型免疫グロブリン(SIgA)は、赤ちゃんの口から入り胃や腸の粘膜に広がり、細菌やウイルスなどの他にアレルギーの原因となるたんぱく質の粘膜内への侵入を防ぎます。 母乳は、飲み始めと飲み終わりでは成分と味が変わります。 赤ちゃんがおっぱいを吸っているうちに母乳に含まれる脂肪の量がだんだんと増えて、吸い始めの2〜3倍になり、当然カロリーも高くます。 生まれたばかりの赤ちゃんはまだ満腹感がわかりませんが、このように成分が変化することで味が微妙に変化し、、赤ちゃんは飲む量を調整します。 そのうえ、おっぱいを吸うという行為は大変なエネルギーを使いますから飲みすぎによる太りすぎを防ぐことになります。 母乳とミルクを比較した場合、心筋梗塞の原因となる冠状動脈硬化症は母乳で育った人の方が少ないということがわかってきました。 また、糖尿病も母乳で育った人の方が少ないということもわかってきました。 乳幼児突然死症候群は、生後6ヶ月未満の赤ちゃんに発症し、乳幼児死亡原因の最も多いものとなっています。 残念ながら乳幼児症候群の原因はまだわかっていませんが、母乳で育った赤ちゃんに少ないことがわかっています。 母乳の中には、タウリンというアミノ酸がたくさん含まれていて、このタウリンは脳の発育に重要な役割をもっています。 また、母乳の中には長鎖不飽和脂肪酸といわれる脂肪が多く含まれています。 この長鎖不飽和脂肪酸のうちドコサヘキサエン酸(DHA)は人の脳に不可欠な脂肪で、DHAを多く含んだ飼料を食べたマウスは学習能力が高いという報告があります。 赤ちゃんがおっぱいを吸うとき、口のまわりの筋肉、舌、上下のあご、頬の筋肉など顔にある筋肉を使います。 顔の筋肉を一生懸命動かすことで、頭や脳への血流が良くなり、脳細胞を活性化させることになります。 赤ちゃんがお腹が空いたといって泣くとママはすぐにやってきて、優しく声をかけます。 そして、赤ちゃんはママに抱かれ、優しいあたたかさ、いつもの匂いに包まれ、大好きな声を聞きながらおっぱいを飲みます。 一日に何度も何度も繰り返すことで、赤ちゃんはママの存在を認識し、自分にとって大切な人だと実感し、ママを信頼し、ひいては人と人との信頼関係の基礎をを学びます。 子宮収縮に作用するオキシトシンというホルモンは、乳頭の刺激によって分泌が促進されます。 すなわち、赤ちゃんがおっぱいを吸うとオキシトシンが分泌され、子宮収縮を促しママの産後の回復を助けます。 ママが赤ちゃんを抱き、おっぱいを飲ませているときプロラクチンというホルモンが分泌されます。 このホルモンは母性を育てるホルモンといわれています。 さらに、プロラクチンは母乳をたくさん分泌させる働きがあります。 母乳は赤ちゃんがお腹が空いたと泣いたとき、すぐに出して飲ませることができます。 調乳やあたためなおしの必要もなく、夜間の授乳も短時間で終わり、ママも眠ることができます。 母乳育児をしているママはマタニティブルーが少ないことがわかっています。 乳がんにかかった人は、授乳しなった人や授乳が少なかった人が多いことがわかっています。 おっぱいを飲ませていると無理なくダイエットができます。 |